2025 学生フォーミュラ 日本大会
- 山添栄治

- 9月15日
- 読了時間: 3分
9/8-9/13 セントレア空港近く 愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)で、学生達の年に一度の大イベント「2025 学生フォーミュラ 日本大会」が開催される。

※学生フォーミュラ公式サイト コメント参照※
教室の中だけでは優秀なエンジニアが育たないことにいち早く気づいた米国は、1981年(4輪自動車生産で日本が米国を追い抜き世界一になった翌年)から『ものづくりによる実践的な学生教育プログラム』として Formula SAE®(SAE International主催) を開催。
そこで、学生フォーミュラは学生たちが実際にものに接し、ものを創っていくことによって、技術の理解を深め、実践的な能力を養い、より高いレベルに意欲的に取り組んでいく。 ものづくりの本質やそのプロセスを学ぶとともにチーム活動やものづくりの厳しさ、面白さ、喜びを実感できる、そんな環境づくりを通じて、創造性に満ちた技術者の育成を目指す。

この取り組みに対して、日本の自動車メーカーを始め、関わる産業がサポートする。

昨年、初めて当大会に足を運び、その取り組みや現場に共感し今年、サポートさせて頂くことになりました。

学生達は、タイヤ個の性能、自動車全体からサスペンションの仕組みに至るまで、如何に動力を効率よく伝えるか物理的視点で解析。その、解析内容はとても興味深く、大人からしても学びが多い。

部全体の協力や協調性、日々の研究からのトライアンドエラーを重ね大会に向かう学生たちの眼差しには、私自身も改めて自分を見つめなおしてしまう。

日本大会には中国からバングラデシュ、タイやマレーシア等の海外勢も参加する。
とある中国の大学は2台体制のエントリーで、その取り組みや練習量、そして資金力は日本の大学とは比較にならない規模。昨今、世界へ中国の自動車メーカーが力を増す背景には、このような取り組みの背景が大きく関係していると思う。

きっと、学生達そして学生フォーミュラを通じ、大きな学びが得られると思う。

そして、ついにテストサンプルを生産し、この大会に展示することができた。
まずはメインサイズをテストし、それから改良を重ね、ラインナップを揃える計画。
FIVEXのレーシングコンパウンド技術を応用し、それに幾度とないトライアンドエラーを重ね、難しかったバイアススリックを開発。

かなり予定外だったのが、コストの問題。
コンパウンドを構成する部材は特殊で、こんなに素材が高いとは思いませんでした。
でも、某社の半分ぐらいのコストで何とか供給を行いたい。
学生フォーミュラでは、制作した車両のコストも審査の対象となる。

ちょうど同じ大会に出展されたいたエンケイさんも、なんと同じタイミングで7.5インチのホイールのリリースを計画。

実はカート用タイヤもテストが終わり、かなり良き出来栄え。

某有名カートに装着してディスプレイさせて頂きました。

色んなハードルがあるけれど、超えれば待っている世界を楽しみに走るのみ。




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